セールスマン


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久し振りのキノ赤の間にて

初めから終わりまでアスガー・ファルハディ色。
導入部分に出る物語の伏線。
突如日常に起こる災難。
引っ越しからのサスペンスタッチ。
アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」と、
登場人物達のセリフがその時々の心情に被り、
それは台詞なのかアドリブなのか?

前の住人の開かずの間。
持ち物を動かしてしまう夫。
不注意で開けてしまうドアの動き。
トラックの荷台。
犯人を追い詰めていく夫。

どれもこれも静かに謎と怖さを助長していき、
ラストにアップで映される夫婦それぞれの表情に、
やはり最後は晴れないモヤモヤだけを残していく。

窓にヒビが入り崩れかけ住めなくなったマンション。
それがあの夫婦の行く末に重なった。

2017.No26 キノにて






by jog-daisuki | 2017-07-13 21:32 | 映画を観よう(あ~さ行) | Comments(0)
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