THE BEATLES : EIGHT DAYS A WEEK


e0159176_20364135.jpg

移住先で1週間限定の上映。
初日の1本目に行くと、そこは往年のファンの方々のお姿。
その数・・・15人くらい?
なんでしょ、このノンストレスな開放感。
ただし、ただし!
年齢層の高い男子特有の臭いが会場を埋め尽くす。笑









e0159176_20425581.jpg

ええとワタシはビートルズというより、ずーとるび世代。笑
でも、これを見終わったら「世代」なんて関係なくなるのです。
現在でもスッと自然に馴染んでいくであろう数々の旋律。
単純な言葉を音楽にのせている初期。
「好きだ」「アイシテル」「君が必要だ」
そんな歌詞の繰り返しなのに、
聴いててなんだかワクワクする音のマジック。
1曲歌い終わると律儀にお辞儀する若者4人は、
揃いのスーツを作って一路15カ国90都市のワールドツアーへ。











e0159176_20505321.jpg

1963年〜1966年8月29日のサンフランシスコ、
キャンドルスティックパーク公演まで166公演を行う。
行先行先で出迎える熱狂的なファン。
ライブ会場では黄色い声というか、
湧き出る感情をどうすればいいのか分からなくなる叫び。
心神する者、ただ黙って舞台を見つめる者、泣き叫ぶ者。
人間の高揚した感情がピークに達したときの姿に圧倒される。

インタビューで
「なぜファンはあんなに叫んでいるの?」と聞かれると、
「知らないよ、サッカーのゴールで叫ぶのと同じかも」
「頭を振ると叫ぶんだよ」
などマッシュルームカットの4人は呆気ラカンと答える。
その後に頭を振って歌うライブでは、最高潮の黄色い声。
この編集に笑ってしまった。










e0159176_21004533.jpg

アメリカのメディアからは、ヘアスタイルのことを聞かれ、
「昨日切ったよ」と大して変わらない前髪を触りながら答えると、
ドッと会場が湧き上がり、物怖じせず自分の言葉で答える姿は、
流石だなぁとの思いと、いつも感じる日本人はできまい、と。笑










e0159176_21053037.jpg

1966年の初来日武道館ライブ。
半被姿で飛行機のタラップを降りてくる4人の姿や、
この来日の模様はTVの特集などで観たことがある。
終始ホテルの部屋に缶詰状態だったのは、
外出したときの騒ぎが想像つくから・・・だと思ってましたが、
他に武道館で音楽ライブなんてもってのほか!との声や、
右寄りの方々からの圧力が相当なものだったようです。
当時写真撮影されていた浅井慎平氏が答えてました。

世界中を回ってライブをする中で、
ファンは自分たちの歌なんて聴いてなんかいない。
サーカスを見にきてるのと同じだ。
など、想像以上の成功は反面自己を保ってられる力を奪っていく。
ライブで歌うことをズバッとやめ、レコーディング中心の活動へ。










e0159176_21134541.jpg
ビートルズの魅力を語るコステロ










e0159176_21135992.jpg
ビートルズは様々な差別を超えていると語るウーピー












e0159176_21141280.jpg
ジョージに見られるからライブの服装は大事と当時のシガニー

可愛らしい歌が多かった初期の時代から一転して聴く「HELP」
イントロなしのジョンのメッセージが歌われるあの曲を
改めて聴いたとき、鳥肌が立ってしまった。
最後に屋上ライブのシーンは、
様々な経験をして成熟し始めた4人の姿が優しく温かくて。
道行く人々がビルの屋上を見上げ、立ち止まる。
人々も静かにその歌声を聴きいっている。
あの黄色い声は、、、あの場にいらない。
でも気持ちは同じく高揚しているんだ。

エンドロールが流れてもシートから立ち上がらないで。
最後の最後シェイ・スタジアムで行われたライブ映像が流れる。
球場で初めて行われたコンサートは
56000人ものファンが集まり、歌っている声も音も聞こえない。
ジョージはインタビューで、
「音が全く聞こえないから、前の2人の動き(腰の)見てたよ」
当時の野外ライブでの音響をご想像くださいませ。

ビートルズって単なるミュージシャンに止まらない。
あの当時の世界が変化していくものの1つとしての存在だったのかも。
あのマネージャーが手がけたプロデュースも成功したと思われます。
ビートルズ世代じゃなくても、ビートルズを知らなくても、
彼らの曲はいつの時代、どんな世代にもスッと入り込んでいく、
空気のような、それを聴くと細胞からワクワクする何かがあります。

よい映画に会えました。

2016.No56  移住先にて












by jog-daisuki | 2016-12-14 21:31 | 映画を観よう(あ~さ行) | Comments(0)
<< 黒光りな道 HELP! >>