ロクヨン64 前編

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いつものことながら、原作もドラマも知りません。
予習もしてません。
たまたまフライヤーを持ち帰っていたようで(無意識)、
佐藤浩市贔屓のH田先生よりレクチャー受け、
タイトルの64が昭和64年の未解決事件のことと知り、
昭和好きですから見たい気持ちが一気に加速致しまいた。





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タイトルバックが出るまでの冒頭は昭和64年の事件が映されます。
ガタンガタンと大きな音が出る機械が出てきて、町工場?と思っていたら、
漬物工場で、その社長の幼い娘さんが誘拐されたのです。
土砂降りの雨の夜、ねっとりした質感の映像、殺風景な土地、
映画の中の昭和64年は、韓国映画の「殺人の追憶」のような、
不気味さを感じました。

雨宮漬物工場の社長は永瀬正敏。
2輪の大きなスーツケースに身代金2000万円を詰めて、
取引場所へ向かいますが、犯人から電話で次々と場所移動の指示が入り、
彼の緊張感と右往左往するスーツケースが拍車をかけ、
ワタシの気持ちもザワザワしっぱなしでした。

昭和64年1月7日、昭和天皇がご崩御された。
TVニュースから流れてきた「ご崩御」という言葉に戸惑いながら、
直接的に「死」という言葉を使わないことを初めて知った。
他に「御隠れになった」ということも。
TV番組はずっと昭和天皇と昭和という時代を映し出していた。
街から音楽が消え(パチンコ屋も静か)、休みにする店も多。
レンタルビデオ屋さんは繁盛していたっけ。
ワタシは昭和という時代が終わりを告げたことにドキドキしていた。
これからどうなってしまうのか?
お正月気分が一気に吹っ飛んでしまった。

映画の昭和64年を見ていて、当時のことを思い出し、
記憶は蘇り少し懐かしさを感じていました。







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そこから平成14年が舞台になると、ノスタルジックな思いは一変し、
刑事だった三上は広報官となって、記者クラブの面々と1つの事件を通して、
不和になっており、同時に上層部からの指示と板挟みとなっていました。

なぜ三上は刑事から広報室へ移動となったのか。
誰を探しに雪深い地へ遺体確認しに行ったのか。
彼の娘の失踪はどうしてなのか。
どんどん分からないことが出てきますが、いらぬ説明なしで映像やセリフで、
そうゆーことだったのか、、、と理解していきます。
その中で三上の中の闇が見えてきます。
そして時効まであと1年というロクヨンが再び注目され始めます。

雨宮との再会。
幸田メモ。
隠蔽工作。
県警内の軋轢。
記者クラブとの関係。

ギュギュと詰め込まれた2時間1分の前編。
これは三上が自分自身を取り戻す物語だったのでしょうか。
組織に属さない個人の思いを記者クラブで語ったシーンは、
自然と涙がこみ上げてきて、ここだけでも佐藤浩市の代表作と、
なりそうなほど見事な演技でした。
もうひとつ、ワタシが印象に残ったシーンは、
雨宮宅へ2度目の訪問で、仏壇へ手を合わせ感極まったところ。







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広報室の3人も三上を慕い支え、綾野剛も熱く良かったです。

滝藤賢一の赤間はいかにもいかにも。
奥の奥に守られている本部長って誰?と思ったら、椎名桔平。
これがとてもピッタリはまっていて、嫌味なキャリア像をジュース?で表現。笑
あーゆータイプに正論言っても無駄ですね。

幸田メモの吉岡純くん(ごめん、ずっと純で)の、あのセリフはなんでしょう?
あとね、あとね、雨宮さんの短髪は慰問訪問のためだったのでしょうか?
なんだか大きな決意を持ったように感じましたが。
雨宮さんの人差し指の傷をなぜアップで写したのですか?
記者クラブとの関係修復も、刑事課の動きと新たな事件によって、
わーわーわー、どうなるのでしょう!

後編がとても気になって見たいのですが、見るのが怖いです。
多くの俳優祭となっていて、誰が誰だがすぐ分からないので、
見る前に相関図なんかで予習しておくと良いかもしれません。

犯人はまだ昭和にいる。
というフライヤーのコピーが、三上のセリフで雨宮さんは昭和64年のまま、
っていうのとダブるんです。
でも、、、雨宮さんは被害者ですね。
うぐーっ、はよ6月11日になってくだされ。
後編も予習しないで見ます。

・・・最近、前編後編という映画作り、流行ってるんでしょうか。
この見たいけど見るの勿体無い気持ちになるなんて罪作り。
久々に地に足ついた大人の邦画ですね。

2016年 No32 移住先にて
by jog-daisuki | 2016-05-22 21:00 | 映画を観よう(ま~わ行) | Comments(0)
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