人気ブログランキング |

100年ごはん

e0159176_20325490.jpg

食べるために生きている佐間子さんより誘われた上映会。
なんの知識を持たず、「行く!」と二つ返事でついて行った。





e0159176_203757100.jpg

参加者50人が席を並べるとビッシリな小さなイベントホール。

「100年ごはん」は大分県臼杵市が舞台。
人口4万人の小さな市に大きなウエーブが起きたのだ。
それは、無化学合成農薬、無化学肥料の野菜作り。

健全な魂は健全な食べ物から・・・それはまず土作りから。
化学肥料で栄養多可な土を作りかえることから始める。
2010年、草木8割豚糞2割を主原料とした完熟堆肥を製造する、
土づくりセンターを臼杵市は開設した。
ドキュメンタリーはここからスタートする。

有機農業で使われる堆肥は家畜の糞尿が中心だと思っていた。
この草木を8割も使うことは初めて知り、
そしてこの堆肥の1粒には多くの微生物が生きている言う。
いやはや、驚きだ。
更に、虫よけ用のモミガラを薫墨(くんたん)することにより、
根の張りがグーンと良くなるそうだ。

そんな序章的な導入部分が流れたあと、
ミニドラマ形式で現在の人から100年後の人へ、
食の大切さを手紙を綴りながら語っていく。

農家さんは有機の良さは分かっているが、
自然を相手にしている営みのため、そう簡単に始められない。
有機だけでは生産量は安定しない。
消費者は形が美しく揃い、しかも安価な方を選んでしまう。
そこに行政が生産者と消費者の間を取り持った形を、
臼杵市が作り上げていく。

有機農業で作られた野菜はオートメーション化されて作られた野菜とは、
違った個性豊かな形ではあるが、観ていて美味しさが匂い立つ野菜に
なっており、それを料理していく過程も堪らなく食欲をそそるのだ。

有機農業から生まれた野菜は、その土地の気候、土の香りなども
味わうことができるから、美味しいと感じるのだろう。
だからその土地で採れた物を地元の方々が戴くのが、
1番美味しい食べ方なんだろうな。
それがフードマイレージに繋がってるんだ。

しかし、有機ばかり贔屓目で見ても日本は成り立たない。
戦後日本人は肉や卵が10倍の量を食べている。
ご存知だろうが、日本の食の輸入量はカロリーベースで6割にもなる。
中でも穀物は必要カロリーの31%も多く、その殆どは家畜の餌だ。
家畜の餌用のトウモロコシや大豆は90%が輸入となり、
遺伝子組み換えに目が光らせて醤油や味噌、豆腐の裏表示を見ても、
家畜の肉や牛乳から多分間接的に口に入っているんだな~。

今日は選挙で700億円使われたと言う記事を目にした。
そんな大金他で使ってよ!と思ったが、、、
ちょっと待って。
ワタシ達は年間11兆円も捨ててるんだ。
それは、食べ物の廃棄。

5500万トン輸入して1800万トン廃棄している。
1800万トンは世界の食料援助総量470万トンを上回っている。
それは途上国の3000万人分の年間食料に匹敵だそう。
廃棄のうち1000万トンは家庭からで、それが年間11兆円。
そしてその処理に年間2兆円かかるそう。

・・・話がずれてきたが、臼杵市の人達を観ていると、
食を通じて皆幸せそうな顔していた。
それは冒頭に出ていた、健全な精神は健全な食べ物から・・・だ。
ワタシ達の日常は多くの食べ物に溢れている。
先日も苦しくなるほど食べてきた。
どこどこ産の美味しい食材が遠い地から運ばれてきて、
ワタシ達も物珍しく口にし、その美味しさを味わえる。
工業化、運送、保存など技術が発達したおかげであるが、
今、それに対してハッと立ち止まる人達が多くいることも事実だ。






e0159176_21252263.jpg

上映が終了し、大林監督が撮影裏話など話して下さった。
4年間の取材で120時間のフィルムを65分のドキュメンタリー映画とした。
知ったかぶりをせず、素直に臼杵市の取り組みに入っていき、
そして 「ここには悪者は出てきません」という言葉が印象に残った。
誰も喧嘩していないと。
そして消費者が生産者を後押ししている。

北海道の生産者さん達もランチの提供をしてくださり、
各自思う事を一言ずつ語ってくださった。
どの方も自分の作る物に誇りを持ち、自信を持って出している。
キラキラしたオーラを放ち、本当にこちらも細胞レベルでキラキラしてくる。
中でも玉ねぎ農家さんが、「土にお返しをする」という話がずっと心に残り、
ワタシ達は土(地球)からの恩恵を頂戴しているんだなー、と
少し壮大な思考になってしまったが、食べ物、そして作ってくださる方に、
感謝せずにはいられない。






e0159176_2134784.jpg

上映後のランチを用意してくださった。







e0159176_21344942.jpg

生産者さん達が自信を持って提供してくださった食材を使ったランチ。
気持ちが優しくなる味わいだ。







e0159176_21364335.jpg

食後の珈琲は徳光こっしーのダンク。
社長さんが、珈琲(ドリップ後の)で堆肥が作れないか・・・という話をしておりましたが、
それ、、、良いと思います!


会場を見渡すと、同じような年齢の方々が集っている。
飽食時代に生きているワタシ達は、ちょっと待って、と食に対して見直し始めている。
有機が良いからといってもワタシが作れる訳でもなく、
せめて家庭からの廃棄分を減らすことはできるのでは。
節約できた年間費を農家さんへ還元して戴きたい、な。

食は本当に大事だ。
まずは土なんだ。
行政の土づくり、なんて素敵な市なんだろう。






e0159176_21382334.jpg

上映会終了して、ビッセでミーティング。
クリスマスブレンドを飲みながら、熱く語ってくれたO氏の次から次に出てくる、
「実は私・・・」に、ちょっとウケていた。笑
そして佐間子さん経由で初めましての永遠の少女さま。
ここにもいたか!ひ・の・え・う・ま。

65分と短い映画ですが、大切なものはビシッと伝わりました。
最後まで大林監督が大林宣彦監督の娘さんとは知らなかったという。
いや、ビックリした。

佐間子さん、お誘いくださりありがとうございました。礼

ちなみに、アシックスの語源は、
健全なる精神は健全なる身体にこそ宿るべし!

2014.No46
by jog-daisuki | 2014-12-14 21:00 | 映画を観よう(た~は行) | Comments(0)
<< 聖者たちの食卓 眺めのいい朝御飯2 >>