母よ、

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時間が合ったので、たまたま観た作品です。






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「ローマ法王の休日」でコミカルな明るい(笑)映画から、
また「息子の部屋」のようなゾワゾワテイストかしら。

モレッティ監督の自叙伝的映画。
自分の役どころをマルゲリータ・ブイに託し、
その兄役として出演している。

重い心臓病の母の看病。
離婚し夫の元で暮らしている反抗期の娘。
恋人とも別れ、社会派な映画の撮影では、
イタリア系アメリカ人俳優バリー・ハギンズとも反りが合わない。






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イタリア語のセリフが覚えられないバリーにジョン・タートゥーロ。
ご本人もそうなのかい?笑
セリフが覚えられないことにキレ、
キューブリックに愛されていると自慢したり(映画に出演してないのに)、
重い作風の中で、彼のパートはガラッと色が変わり、
ワタシは見ててイライラしたのだけど、
今思えば、バリーの場面があってマリゲリータの苦悩が倍増するし、
母親のありのままの姿を娘に見せることができたのだし。






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母親は元ラテン語教師で、ラテン語を学ぶことの大切さを孫娘へ伝える。
2人の勉強風景を見ていると、映画の撮影現場でイライラした気持ちが、
スーッと消え去り穏やかな心になります。

母アーダが優れた教師だったことは、
母のもとを訪れる教え子たちの言葉に表れます。
印象的だったマルゲリータとアーダの会話に、
「何を考えているの?」 「明日のことよ」というのがあり、
思わず自分の母親(婆や)を重ねて、じわっーと泣けてきました。

遠からず自分にも同じようなことがやってくる。
そのとき、後になってあーしてれば良かった、こーしてれば・・・
などと悔いを残さぬよう、日々の日常を大事にしていきたい。
今日の「とと姉ちゃん」で、ととも言ってました。
日常が当たり前にあると思わずに。

この作品は観る人の年齢や環境などで感じ方も違ってくるでしょう。
実際、ワタシの見た回では20代の若い方の姿はありませんでした。
観たいと思って観たのではありませんが、
この偶然鑑賞に感謝です。
爺やや婆やとの噛み合わない会話にイラッとすること多々ですが、
それをも愛おしくなるときがくるのだから、
毎日を本当に大切に過ごしていきたいものです。

2016.No25 ディノスシネマズ札幌にて
by jog-daisuki | 2016-04-06 20:30 | 映画を観よう(た~は行) | Comments(0)
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