追憶と踊りながら

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キノでフライヤーを見たとき、
あら、Qだわ!と思っただけで、
そんなに興味はなかったので、もらわずじまい。
TSUTAYAのお姉さんが、「あと1枚あるとお得ですよ」のアドバイスに、
「ちょっと待ってて」と、バタバタ走り目の前にきた新作をひょいと。
それがこれです。笑





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息子を失った母親と、息子の恋人だったリチャード。
カイが母にできなかったことを、リチャードが通訳ヴァンと共に、
恋人の母ジュンを大切に想い、彼女の幸せを願うのです。

ジュンが暮らす老人ホームへ足を運び、
少しずつ気持ちを近づけていきたいと思うのですが、
リチャードとジュンの間には言葉の壁があり、
通訳が入ることでなかなか伝わりづらい歯がゆさが。
ストレスとなりイライラし、これ以上話はできないという日が、
度々でてきますが、そこへアランというジュンへ想いがある
老紳士が現れるので、リチャードは2人の間を良い方向へと考えます。

2人の穏やかな時間は、そう長く続きません。
同じような世代ですが、考え方はまるで違うのです。
ジュンは子供に自分の人生を依存しており、面倒見てもらうことを
当然だと思っているのに対して、アランは子供は愛しているけれど、
親子であっても自分は自分という考えを知ったジュンの表情が、ね。

通訳のヴァンは、2人の気持ちが分かるだけに、
いつしか自分の言葉でジュンへリチャードのことを伝えてしまいます。
それは逆に関係を拗らせてしまうのですが、
以前医療通訳の講習会に参加したときに、
講師が「通訳は言葉をそのまま訳すことに専念してください」と
言ってたことを思い出しました。
そこに通訳の気持ちが介入してはいけないのです。
でもね、何年も外国で(ジュンはイギリスで)暮しているのなら、
そこの国の言葉は身につけないと!と思うのですよ。
ジュン、英語を話せたら、、、また違う展開になっていたかも?

隠していても、親は子供のこと分かってるんでしょうね。
カイの使っていた部屋をじっと見つめて、その部屋に抱かれる。
映画なのに、本当にカイの香りがするような、
カイの温もりが感じるような、あの部屋の照明がとても素敵だった。
最後に通訳を入れずに自分の気持ちを話すリチャードの言葉に、
ジュンが頷き答えるシーンも良かったな。

2人の静かにゆっくりと近づいていく心の距離に、
この先の流れはきっと良い方向だろうと思わされます。
そして、ジュンの暮らす老人ホームの素敵なこと。
部屋の壁紙がいつも目に入ってきて、
懐かしく優しい雰囲気のあの部屋の作りは、
日本でも是非取り入れて欲しいなぁ。

2016.No19 DVDにて
by jog-daisuki | 2016-02-23 21:00 | 映画を観よう(た~は行) | Comments(0)
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