博士と彼女のセオリー

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オスカー受賞したエディ・レッドメインの演技の上手さと、
ジェーンを演じたフェリシティ・ジョーンズの可憐さが、
眠っていたワタシの右脳を刺激してくれた。





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ワーキングタイトルの映画は安心して見ていていられる。
作り方が好みに合っているのだろう。

ホーキング博士の「ホーキング、宇宙を語る」は一躍話題となり、
ミーハーなワタシもしっかり購入した1人である。
ただし、、、ページをパラパラめくってみたところで、
面白いのか面白くないのかさえ分からず、
本箱に並べられるだけの1冊となり、そして現在手元にはない。苦笑
来日した際はすでにALSを発病しており、電動車椅子の博士が痛々しかった。

そんな博士を知っているだけに、冒頭の若きホーキング青年の活動的な姿が、
余計感傷的になるかと思いきや、見終わったとき身体的の変化はあったにせよ、
その精神的なエネルギーは学生の頃となんの変わりもなく、
人としての優しさやユーモアが不自由の代償として加えられてゆく。
が、、、やはりその苦しみは本人にしか分からないものだろう。






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一目惚れでしょうね。
専攻は全く違う世界であるものの、見ている方向性は似ているように感じた。
波長と言うのでしょうかね?
ごく自然に親しみを感じて、2人の気持ちが一つになったときに、
運命はALSという難問を投げかけるのである。





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殻に閉じこもってしまうホーキングをジェーンの強い想いで救われ、
2人は結婚し学位を取得し子供も授かる。
その生活はジェーンに多大なる負担がかかり、ジェーンがいつ爆発してしまうか
見ているとハラハラして怖かった。
彼女をサポートしたのは、教会で賛美歌指導していたチャーリーで、
カトリック同士ということもあり、スーッと分かち合ってたんだろうな。
一度は離れるものの、ホーキング博士の形を変えた愛情により、
2人は離婚し、ジェーンはチャーリーと再婚。
ホーキング博士は看護師のエレインと生活し始める。





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献身的に支えていたジェーンとの別れは映画で知ったため、小さな衝撃。
博士の体調を考えると、病人を知る経験豊かな看護師がそばにいた方が、
安心であると同時に、ジェーンに負担をこれ以上かけたくないという心使いかと
思わずにはいられない。
後にエリザベス女王に拝謁する際は、ジェーンと3人の子供らを同行している。

ホーキング博士がALSを発症したとき、医師から病状と病名、そして余命2年と
宣告を受けるシーンがあったが、すでに60年代で医師は告知していたのかと
海外の医療現場の潔さというか、事務的というか、誠実とも言えるのか?
正直で残酷なインフォームドコンセントだった。
ちなみに、博士は現在もご存命である。

物理学、宇宙とブラックホールで頭の中がいっぱいの天才でも、
人を愛する気持ちはあるし、全く違う世界観を持っていた2人が、
わずかな時間で通じ合え、残された時間を共に戦って生きていく決心を
結婚という形で作り上げていくそれこそが、未知なる宇宙に匹敵するのでは。

思った以上によいラブ・ストーリーだった。

2015.No7 ディノスシネマズにて
by jog-daisuki | 2015-04-12 21:00 | 映画を観よう(た~は行) | Comments(0)
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