フルートベール駅で

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公開時、見逃した作品のひとつ。
今月の初めに蠍座さんにて鑑賞。

これは2009年、サンフランシスコ近郊で起こった事件の映画化。
そのことは蠍座通信で知ったという、
観たいとチェックしていても、いつもワタシは詳細知らず。

映画の序盤にその実際の映像が流れる。
緊迫したその映像から、すでに緊張感いっぱいである。





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主人公オスカーは、恋人と2人の娘と暮らす。
金銭的な問題で結婚はしていない。
スーパーで働いていたが、近頃クビになったらしい。
そのことを恋人に言いだせないでいる。

麻薬の売人をしていた過去。
今も細々とその世界とは繋がっているような危うい日常。
売人の罪で過去に刑務所暮らしもしている。
生活のため、クビになったスーパーの店長へ直談判。
「給料が半分でもいいんだ、また売人をやらせたいのか?」

なんという口のきき方、頼み方。
店長は「お前は良い奴だが、もう新しい奴を頼んだ」と
オスカーを再び雇う気持ちはない。
良い奴だが、遅刻を繰り返す。
仕事は仕事。

スーパーで白人女性へクリスマス料理についてアドバイスする。
オスカーの親切な対応にその女性も小さな問題が解決し上機嫌。

母親の誕生日を祝い、その帰りに花火大会を見に行く予定。
電車で行きなさい・・・という母親の忠告を聞き、仲間と向かう大晦日の夜。







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電車で偶然出会わせたスーパーで会った白人女性。
「オスカー」と呼びとめるその声に、刑務所でトラブル相手だった、
他のグループも聞き、電車内で騒ぎを起こす。
フルートベール駅で電車は停車し、駆けつけた警官たちにオスカーは囲まれる。
一方的に騒ぎの原因を作ったとされるオスカー。
銃を突きつけられ、うつぶせにさせられ、手錠をはめられ、
電車内から見守る大勢の乗客たちが、その様子を携帯の動画で撮影。
ひどい、ひどすぎる・・・と誰もが感じ、ホーム内は緊張の糸がピーンと張り詰め、
オスカーに銃を向けていた警官が、反射的に引き金を引いてしまう。

なんで?、、、なんという無駄な一発。

その発砲になにも意味はない。
ただその緊張感の中、焦った警官がはずみで発砲してしまったという。
一変して動揺する警察官たちと、電車内の多くの目撃者。

この映画はオスカーが撃たれる大晦日の1日を追った物語。
新年を前に、生き方を変えようとしていたのだが、
こうして流れを見ていくと、人との偶然の出会いは何か因果を感じる。
刑務所でのトラブル相手を作っていたこと。
白人女性との出会い。
職場での遅刻→クビ→生活苦→麻薬の売人→刑務所→トラブル。
そして警察もオスカーを問題ありのカテゴリーへ入れてしまう。
ひとつの行動が後に自分の死へ繋がっていくなんて、
やはり人間は生きているのではなく、何か大きな力に生かされている、
そう感じる瞬間が時々あるが、オスカーはまさにそんな人生だったのでは?

2009年、今から5年前のこと。
まだまだ人種の深刻な問題は大国に根付いているし、
一般人の投稿映像が裁判の判決材料になる時代。
携帯で動画を撮り、それがニュースとして報道される。
なんだか、、、なんだか、、、なのである。

救いは見られなかった作品。
サクッと85分。

2014.No36    蠍座さんにて
by jog-daisuki | 2014-08-19 21:00 | 映画を観よう(た~は行) | Comments(0)
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