はじまりは5つ星ホテルから

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実在の5つ星ホテルが出てくるというので
絶対と言っていいほど滞在できないだろうから
映画で楽しむのと同時に、格付けする覆面調査員の
ホテルを見るポイントも非常に興味があった。

いや~、次どこぞのホテルに泊まる際
マネして白い手袋持参しそう・・・笑







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初めはパリのオテル・ドゥ・クリヨンが登場。
部屋へ通されるとポーチから白い手袋を取りだし
両手にはめ、あらゆるところの埃チェック。
ベットのシーツも枕もどんどん確認していく。
結果をパソコンのチェックシートに打ち込んでいく。
この一連の動きを見て、ホテル側の人間じゃなくて良かったーと
なぜかホッとしてしまった。

チェックアウトしてタクシーに乗り、、、
乗ったふりして再び下りてホテルのロビーへ。
名刺を渡し支配人を呼びつける。
結果発表!である。

その後、スイスのググシュタード・パレスに
イタリアのフォンテヴェルデ・タスカン・リゾート&スパが調査対象となる。
入口から調査は始まっている。
コンシェルジュは目を見て話したか?
笑顔か?
待たせず2分で終わったか?
などなど細かなリストは800項目以上もあるという。
調査員は1人で行動しているので、食事の際1人と分かると
向かいの席にセットされていたグラスやプレートなど下げてしまう。
あ~、これは×じゃないか!とワタシにだって分かる。
ルームサービスもご用心。
オーダーから部屋までの時間、ワインをついだか?温度は?
それはもう苦笑いしてしまうあれこれ。

モロッコのパレ・ナマスカではちょっと大人な男性1名様と
夜の会話を楽しんだりする。
このまま良い流れとなるのか?
そこは大人な男性なので別れ際もズバッと。
ん~、あれはムードないな、、、もっとユニークな表現もあっただろうに。

ホテル、高級ホテルと言われている空間は
非日常の魔法がガンガンかかってしまう。
ファンシーになればなるほど、ホテル側の苦労もそうとうなものだ。
だから格付けが上位になるホテルは、それに見合った魔法を持っているのだな。






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主人公の調査員は40代の独身で、自宅はホテルなのかな?
そこは生活臭さは一切ない。
一年の殆どを調査という仕事の下、外国を飛び回っているらしい。
多忙な日々だが、それなりに報酬も高いのだろう。

イタリアの自宅へ戻れば、家族は妹?夫婦と2人の姪。
ときどき食事を共にしているらしい。
元カレとは良い友情で繋がりがあるようだが、その彼も3回デートした相手に
子供ができ身を固める考えだ。

ドイツのホテル・アドロン・ケンピンスキーのサウナで出会った女性。
食事の約束をするくらい意気投合したが、約束の時間に現れない。
彼女の部屋へ迎えに行くと、チェックアウトしたような様子である。
支配人から「突然死した」と聞かされ、急に己の孤独さを感じる。






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寿退社する女性の同僚たち。
会社は人員足りずで独身の主人公を頼りにしている。
自分は独身だからしがらみもないし、良いように使われてる・・・
と、思っていても自由に高級ホテルに宿泊し世界を旅し
給料もそれなりにもらっているという生活が染み込んでいる。
家事に疲れ、夫に不満を持つ妹にイラつき喧嘩別れ。
突如気付かされる、、、孤独感。

ん~、似たような境遇のワタシも分かる気もするが
不思議と孤独感は今のところまだ感じていない。

最後に幸せの概念は人其々で違うもの。
心の赴くまま行動すればいい。
よい旅を、、、と締めくくっている。

あー、なんだかこの最後のフレーズに救われたようだ。
ということは、多少なりとも孤独感を持っていたのか?
それとも定年まであと数年、、、という現実に焦りがあるのか?
ないとも言えないが。

よい旅を、、、というのは言い変えれば、よい人生をだろう。
この映画の原題は「1人旅」
人生で悩んだり不安になったりは誰にもあるものだ。
こうでなければならない、、、という考えではなく
主人公と同じように自分の気持ちの赴くまま生きていけたらそれでいい。

これはホテルの調査員が主人公だが
レストランの調査員の話も見てみたいものだ。

2014.No20   シアター・キノにて
by jog-daisuki | 2014-04-30 21:00 | 映画を観よう(た~は行) | Comments(0)
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